島津明人教授のHPにてポジティブメンタルヘルス促進に有用なツールが公開

日本におけるワーク・エンゲイジメント研究の第一人者である慶應義塾大学総合政策学部の島津明人教授の研究室のホームページにて、職場でのポジティブメンタルヘルス促進に有用なツールが公開されています。

島津教授を中心に平成28年から30年に関して行われた『労働生産性の向上に寄与する健康増進手法の開発に関する研究』の研究成果が公開されております。研究報告書以外に公開されているポジティブメンタルへルスのためのツールが有用ですので、以下に簡単に紹介します。

  • 職場環境へのポジティブアプローチ

https://hp3.jp/wp-content/uploads/2019/06/02.1.pdf

この資料では、職場でポジティブメンタルヘルスに関わる人向けに、ポジティブアプローチについて説明されています。参加型討議を用いた職場活性化の5ステップが非常に細かく説明されているのが特徴です。冊子形式でメンタルヘルスの知識がない人にも分かりやすくまとまっているので、ポジティブメンタルへルスアプローチを職場に初めて導入する際の説明資料として活用するのが良いと思います。

  • CREWプログラム実施マニュアル

https://hp3.jp/wp-content/uploads/2019/06/03.pdf

CREWプログラムとは、Civility(礼節、丁寧さ),Respect(敬意),and Engagement(エンゲイジメント=いきいき!) in the Workplace(職場)(CREW)の略です。

2005年にアメリカで開発されたプログラムで、職場の人間関係にアプローチして、よりいきいきと働きやすい職場風土の醸成を目指すアプローチです。

プログラムを進める上での台本(進行予定表)も含まれていたり、具体的な原稿が用意されていて役に立つ内容です。<事例>として、東京大学医学部附属病院 精神神経科病棟での実践例が説明されており、大変参考になります。

  • ジョブ・クラフティング介入プログラム実施マニュアル

https://hp3.jp/wp-content/uploads/2019/06/04.pdf

ジョブ・クラフティングとは、仕事に対する関わり方を認知面、行動面で変えることで仕事を楽しくするアプローチです。ストレスチェック後の職場環境改善において、従業員のワーク・エンゲイジメントの向上が課題となった場合の有力なアプローチとして注目を集めています。

  • 思いやり行動向上プログラム実施マニュアル

https://hp3.jp/wp-content/uploads/2019/06/05.pdf

職場における思いやり行動とは,「職場内で誰かが困っていたり,忙しそうにしていた時に,自発的にその人を助けてあげること」とされています。人間関係の改善や職場環境の改善、離職率の低下、生産性の向上に有効とされているアプローチです。仕事の負担感やプレッシャーにより人間関係がギスギスしがちな職場への介入方法として最近注目を集めています。グループワークの進め方、会場の机の配置等、細かなノウハウが記述されています。

<まとめ>

これまでも職場のメンタルヘルスに関する資料が厚生労働省のサイト等で公開されていますが、今回公開された資料は、1)ポジティブアブローチに特化している、2)グループワークの台本やタイムテーブル等実践に役立つ細かいノウハウが含まれている、3)ジョブ・クラフティングや職場における思いやり行動といった最新のアプローチが取り入れている点が特徴と思います。

以 上

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