【新緑対談】株式会社心陽CEOの石田先生に聞く ~臨床医療と公衆衛生の二刀流で労働者の健康課題の解決に挑む~

はじめに

2023年の対談シリーズ第2弾は、新緑対談として、オンライン診療やヘルスケアビジネスプロダクト/サービスに関するコンサルティング、公衆衛生、産業保健に関するサービスを展開する株式会社心陽(https://www.shiny-o.co.jp/about)にてCEOを務めてらっしゃる石田陽子先生に弊社代表取締役の宮中大介がお話を伺いました。

<石田陽子先生のプロフィール>

株式会社心陽CEO。心陽クリニック院長。久留米大学医学部公衆衛生学講座助教。麻酔科標榜医。公衆衛生学博士。労働衛生コンサルタント。医療と公衆衛生の二刀流を活かした健康経営コンサルティングや産業医のほか、睡眠や麻酔の臨床医療や学術研究に従事。

<聞き手:宮中大介>株式会社ベターオプションズ代表取締役。慶応義塾大学総合政策学部特任助教。東京大学医学系研究科公共健康医学専攻修了(公衆衛生学修士)。HRテクノロジー関連のサービス開発やコンサルティングに従事するほか大学にてワーク・エンゲイジメントやメンタルヘルスに関する研究に従事。

宮中:石田先生とは、私が助教を務めている慶応義塾大学の島津明人先生が共通の知り合いということもあって数年前に知り合いまして、その後も学会やイベントでお会いしたり相談させて頂くなどお世話になっております。石田先生は健康経営等に関連する事業を展開する以外にも産業衛生に関する学術論文(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7409773/)を執筆するなど研究者としての顔もお持ちでらっしゃいます。改めて、先生の会社のホームページを拝見しましたが、先生の活動は大変多岐に渉っていると思いますが、株式会社心陽ではどのようなサービスを展開されているのか、簡単にご紹介頂けますか?

石田先生:株式会社心陽は、SDHに着目して、企業の心理社会的集団免疫を獲得するために、臨床医療と公衆衛生の二刀流で、企業に健康経営プログラムを提供しています。具体的には法定産業保健、睡眠DXプログラム、VIC(バーチャル企業内診療所)等、着実に従業員の健康や企業の生産性につながるコンテンツを、各企業の多様なニーズに合わせて段階的に提供しています。

宮中:ありがとうございます。まさに健康経営の普及が一層求められる現在の日本で必要とされているサービスだと思います。その中でも、睡眠関連のサービスは非常にユニークで、かつ利用者からも高評価を頂いていると伺っているのですが、詳しく教えて頂けますか?

石田先生:はい、国際的な臨床質問紙やリスクチェック等による自覚検査と認可医療機器のスリープテックを用いた他覚検査の結果を、総合的に分析し、具体的な行動変容を示す睡眠コンサルティングを提供しています。商業運転手を雇用する運輸会社等には、法令、安全、健康を守る支援プログラムとして提供しています。現在、キャンペーン中なので、ぜひ、ご利用ください。

宮中:非常に興味深いです。人間は生まれた時は大半眠っており、その後も一日の三分の一程度は睡眠で過ごして、最後は永遠の眠りにつくことを考えると、まさに人が生きることに直接アプローチしているということになりますね。ちなみに、お客様の反応はどういったものがございますでしょうか?

石田先生:睡眠の標準生理を知り、睡眠習慣を改善すると気分や体調がみるみるよくなるので、サービスを利用したお客様が全員、大変感動してくれます。必ず、次のお客様を紹介してくださる他、実名公開で自分のデータを利用してほしいというお客様も多いです。会計士兼ベストセラー作家の田中靖浩氏のように著書で紹介してくださったり、ブログなどで拡散してくださる方も多いですね。

https://www.shiny-o.co.jp/post/%E3%81%9F%E3%81%A0%E3%81%AE%E4%BA%BA%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84%E3%80%8C%E5%AE%9A%E5%B9%B4%E3%81%AE%E5%A3%81%E3%80%8D%E3%81%AE%E3%81%93%E3%82%8F%E3%81%97%E3%81%8B%E3%81%9F

宮中:なるほど。そういったお客様の反応がサービスの質の高さを物語っていると言えますね。御社のサービスを必要としている人はまだまだ潜在的に多いと思いますので、多くの人に届くと良いなと思います。ところで、先生は元々麻酔科医としてキャリアをスタートさせて、その後公衆衛生分野に進まれていますが、どのようなきっかけがあったのでしょうか?

石田先生:私がファートキャリアとして進んだ急性期臨床は、喩えるならば、崖の手前で滝に落ちる溺者を高度な医療技術で救命し社会に戻す仕事です。経験を重ねるうち、時折、なぜ人が溺れて流れてくるのかという疑問に至りました。その後、ハーバード大学公衆衛生大学院のイチロー・カワチ先生、ステファノス・カレス先生他、経営者や公衆衛生学の研究者から示唆を得て、より多くの人を救える可能性から上流に関心を持ったのがきっかけです。

宮中:臨床経験で抱いた疑問から、さまざまな出会いも有って、より多くの人を救うために上流にアプローチする方法として公衆衛生に進まれたということですね。先生の会社ではさまざまな専門家がチームとなっているのが特徴だと思います。この分野ですと、産業医など単独でお仕事をされている方が多い印象ですが、先生がチームでお仕事をされているのはどういう思いがあるのでしょうか?また、どのようなきっかけでそういった専門家の方々が先生の会社にジョインされているのでしょうか?

石田先生:当社CTOの長島については、彼のEHRとPHRを融合する自律分散型管理アプリ構想とそれを実現するITの専門性に惚れて、私から声をかけました。また、当社営業の溝口は産業医の手足として長年多くの企業をリアルにサポートしてきた実績があります。現状3人の組織ですが、2人の経験値と専門職へのレスペクトは、当社の産業保健、健康経営サービスに不可欠だと感じて参加してもらいました。

宮中:先生の方から積極的にこれはと思う人物に声をかけていったということですね。今後石田先生が手掛けていきたいサービス、あるいは向かいたい方向性はどんな方向性でしょうか?

石田先生:現在、日本国内に存在する睡眠時無呼吸症候群のケアが必要だけど受けていない1000万人以上をケアにつなげるため、医科歯科連携ネットワークや睡眠健診システムの確立やそれをインバウンドへ拡大するDXを構築します。第一に規制の強まる商業運転者の健康な働き方を実現したいと、2024年3月から3000人のコホートを追った研究を開始する予定です。

宮中:これはますます楽しみです。ぜひ、今後も先生のご活躍の場が広がることを期待しております。石田先生、お忙しいところ本日はありがとうございました。

石田先生:ありがとうございました。

石田先生がCEOを務める株式会社心陽のウェブサイトはこちらです。

株式会社心陽(https://www.shiny-o.co.jp/about

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