テスト理論

4/30 易しい？/難しい？

たとえば、慣用句の問題を小学6年生に出題したとします。正答率が50％だった場合に、果たしてこの問題は易しいと言えるでしょうか、難しいと言えるでしょうか？ 50％という数字だけ考えると易しい問題のように思いますが、難関中学校を受験予定の小学生６年生において正答率が50％だったらどうでしょうか？実は難しい問題とも言えるのではないでしょうか？結局この問題の正答率はどのような学力の小学生が回答したかで意味が変わってきます。このように、古典的テスト理論にもとづく分析では、項目の正答率といった特徴が受験者の特性に依存することになります。このような欠点を克服しようとしたのが、これから説明する項目反応理論です。