ノンパラメトリックな手法
2/14 ノンパラメトリックとは?

【テロップ】
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【ノート】
ノンパラメトリックな手法とは、母集団に特定の分布を仮定しない手法です。 したがって、母集団がどのような分布か分からない場合も利用可能な手法です。 逆に、母集団として特定の分布を仮定する方法をパラメトリックな手法と言います。これまで述べてきたt検定や分散分析など多くの統計手法では母集団として正規分布を仮定する手法でしたので、パラメトリックな手法と言えます。 母集団に特定の分布を仮定する方法は、その仮定が成り立っている場合は問題ないのですが、そうでない場合に無理やり正規分布のような特定の分布を当てはめてしまうと、間違った結論を導いてしまう恐れがあります。したがって、そのような母集団の分布が分からない場合は、ノンパラメトリックな手法を用いることが適切と言えます。 ただし、いつでもノンパラメトリックな手法を使えば良いかと言えばそうではありません。母集団の分布が分かっている時にノンパラメトリックな手法を使って仮説検定を行うと、母集団に分布を仮定する手法の場合よりも検定力が低くなります。つまり、帰無仮説が誤っている場合に、帰無仮説を棄却しない誤りを犯しやすくなります。