第28回日本産業衛生学会全国協議会に参加
9/14~9/16に東京工科大学(東京都大田区)で開催されました第28回日本産業衛生学会全国協議会に弊社代表取締役社長の宮中が参加しました。
基調講演、教育講演、企画、一般演題発表等からなるプログラムのうち、概要と所感を共有します。
教育講演の中では、早稲田大学黒田祥子教授の小売業の従業員を対象としたワーク・エンゲイジメントに関する計量経済学的研究の発表が興味深く感じられました。従業員のうち販売員を対象とすると、ワーク・エンゲイジメントが高い職場ほど、実際の売上高/期初の目標売上高が高い(売上が予測よりも上振れした)という結果が得られたとのことです。
企画の中では産業医部会による嘱託産業医の現状と課題に関する企画が、嘱託産業医の実態、報酬額の実情、企業との関係性等非常に興味深い内容でした。
一般演題発表の内容としては、ストレスチェックの職場環境改善に関する実践報告が多く見られました。ストレスチェック制度が今年度で義務化3年目に入ったこともあり、金融保険業、製造業、情報通信業などさまざまな職場で各職場の特性に応じた職場改善活動の実践結果が報告されていたのが特徴と言えます。その他では、メンタルヘルス対策に限らない健康増進施策の効果検証が多く見られました。特に禁煙指導に関するプログラムの取り組みの紹介や効果検証が多くみられたのが特徴的でした。
研修の効果測定の一環として、受講者の感想にテキストマイニングを適用し、講師が意図した内容が受講者に伝達されたかを検討する試みが複数件見られました。また、産業医の職場巡視の際の現場画像に対して専門家が判定した整理整頓状況を人工知能技術の一種であるディープラーニング(深層学習)により学習させ、現場画像から専門家の判定を予測する試み等、人工知能技術の応用の試みが数件見られたとも特徴でした。テキストマイニングや人工知能に関する技術の普及により、それらの技術を産業保健活動に活用した研究が今後増加するものと思われます。
今回の学会参加により得られた情報、知見を弊社のサービス開発に活かして参ります。
以 上
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